ピアノ300年の歴史をガイダンス。特に構造的な発展が興味深い
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ピアノの誕生と発展 300年の歴史 |
菰野ピアノ歴史館 ショパン展 |
■ ピアノの発明 ■ 名 称 ■ 種類(形状) ■ 豊かな音の追求 ピアノ機構の発展 |
ピアノは、18世紀初頭まで主流であったクラヴィコードや、ハープシコードから発展した楽器です。 1709年にイタリアのフィレンツェで、バルトロメオ・クリストフォリが、打鍵(タッチ)の強弱で P〜fまでの音を出せる 『打弦機構』を持った楽器を発明したのです。 そのために名前も、「クラビチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」と呼ばれ、強弱が出せるチェ ンバロとして認識されていました。 この長い名称が序々に省略され「ピアノ・エ・フォルテ(Pf)」 となり、さらに今日では 「ピアノ」と短縮されて呼ばれています。(音量の小さなチェンバロから、 大きな音が出せたのですから「フォルテ」と呼ばれても良かったと思 うのですが・・・・・・世の中 不思議なものですね。 平型のピアノ ハープシコードをモデルにした平型のピアノ・エ・フォルテ(Pf)は、試行錯誤の後に一つの流れは翼型 (現在のグランドピアノ)に発展しました。 もう一つの流れは、クラヴィコード(横長)をモデルにした平型 のピアノ・エ・フォルテ(Pf)は、スクエア(テーブル型)として愛用されましたが、現在の翼型グランド ピアノにバトンを譲りました。 面白いものでは、向かい合わせに鍵盤があり、一つで二台のピアノなど ユニークなピアノも出現しました。 縦型ピアノ、 ユニークなピアノから、場所の取らない縦型(アップライト)が生み出され、家庭用として普及しました。 現在のピアノ 現在は、「消音ピアノ」や「自動演奏」するピアノへと発展しています 主な内容(構造)は、音源の「弦」、弦の張力を支えるフレーム(鉄骨)、発音させる「打弦機構(アク ション)」、発音した音を響かせる「共鳴板」、補助的な「ペタル機構」の順にご説明いたします。 @「弦」 音源に直接影響を与える弦は重要で、低音弦は巻線(銀線)が考案され、やがて銅線へと改良され、弦の 長さも増してゆきました。 A弦の張力を支えるフレーム(鉄骨) 弦の張力を増すことで響板を支える骨組み(木骨)が加えられ、さらに「鉄骨」へと発展した事で18d〜 20dもの張力に耐えられ音量が豊かになりました。それが音域(鍵盤数)の増加となり、ピアノ音楽全体を より変化に富んだ演奏を可能にしました。 B発音させる「打弦機構(アクション)」 特に、演奏上で重要な機構がアクション(打弦機構)です。アクションは、演奏者のタッチで鍵盤から伝えられ たエネルギーを、エスケープメントと言う装置によってハンマーに伝え、ハンマーは弦を打って発音する 一連の働きを指しています。 このアクションの発展で最も注目すべき点は、エスケープメントと言う装置で、最も早い打鍵にも微細な打鍵 にも応えられるようになりました。 そして、演奏家にとって音質を左右する重要な部分が「ハンマー」 です。 ハンマーは、当初皮を巻いていたものから、フエルトに発展し硬度を増す技術によって音量音質共に 満足されるピアノアクションへと発展します。 C発音した音を響かせる「共鳴板」 全ての楽器に有る「共鳴体」は、楽器の生命です。ピアノは平面な板(共鳴板)に生命 掛かっています。ハン マーの打鍵によって振動された弦は、駒に伝えられ「共鳴板」へと受け継がれ聴衆 の耳に伝わるのです。 D補助的な「ペタル機構」 発音した弦の振動は任意に制限したり解除する働きの「ダンパー」など、アクションには小さな部品にも、 より精巧に様々な改良が加えられ発展してきました。 より良い音、豊かな音を目指した歴代の職人(クラフトマン)たちと音楽家によって300年の歴史の中で 研 究が受け継がれ現在がある事を忘れてならないでしょう 。 日本ピアノ調律師協会は、2010年に300年を記念した「記念バッチ」を作成しています。 |